美容室の経理会計ソフトはfreee(フリー)がオススメ【確定申告・青色申告・消費税申告対応】

ヘアカット 経理・税金

美容室を独立開業した、または開業予定で、こんな状態になっていませんか?

  • 経理や確定申告の経験が無くて全く分からない
  • 美容室向けの会計ソフトってどれを選べばいいの?
  • 経理業務、確定申告なんかに時間を使いたくない
  • わざわざ経理事務員を雇いたくないし、また雇う余裕もない
  • だけど、毎月の経営状態はきちんと把握したい

最新の会計ソフトやITツールを使えば、これらの悩みは解決します。しかも低コストで以下のような大きいメリットが得られます

  • 全自動あるいは半自動で、あっという間に経理が終わる
  • 会計や税務申告の専門知識が無くても簡単にできる
  • 税理士への顧問料が無いので経費が少なく済む
  • リアルタイムで経営状態・資金繰りの状態が分かる
  • 青色申告特別控除65万円が受けられる

この仕組みの中心にあるのは「クラウド会計ソフト」です。

クラウド会計ソフトとは…
会計システムをクラウド(ネット)上に置き、他のクラウドサービス(ネットバンキング等)と同期することで、自動的にデータ取得を行い決算書を完成させるソフト。クラウド上にあるため、ネット環境さえあれば「いつでも」「どこでも」パソコンやタブレット・スマホから操作や閲覧が可能。WindowsやiOS、Android・iPhoneなど、多くの端末から操作ができる。

美容室が会計ソフトfreeeを使うメリット

クラウド会計を代表する2大ソフトは、今回紹介する「freee(フリー)」と「MFクラウド」があります。それぞれの機能はほぼ同じですが、「経理経験の無い初心者向け」という点で「freee」の方が優れているのでオススメです(MFクラウドは経理経験者・会計事務所向けに作られています)。

簿記・会計の知識が無くても仕訳(取引)を適切に記帳できる

freeeは簿記や会計の知識がない人にも使えるよう設計されています。経理経験の無い人は「勘定科目?どれを使えばいいの?」という感覚だと思います。ですが、freeeは他のクラウドデータから読み込んだ明細に対して、使うべき勘定科目を提案してくれます。もし他の勘定科目にしたい場合でも、勘定科目の解説があるので、説明を読んで適当なものを選ぶだけです。

例えば、ホットペッパービューティーへの支払明細が出たら「広告宣伝費」を自動で提案してくれますし、ガモウに振込んだ明細が出れば「仕入高」を提案してくれます。freeeを利用している他の美容院の傾向データから、AIが使うべき勘定科目を学習するので、その精度は日に日に上がっていっています。

freee×初心者でも経理ができる

  • 勘定科目を推測・提案してくれる
  • freeeの操作について多くのガイド・ヘルプがあるので安心
  • freeeの操作で、もし分からないことがあればチャットで相談できる
  • 日々の仕訳登録が済めば自動で青色申告用の決算書が作られる

経理事務に時間を取られない

サロンワーク後に経理作業するのは、なかなか気が進まないですよね。そうしている内に領収書や請求書が溜まり、ますますやる気になれないという悪循環。freeeを使えば、「お客さんが来られるまでのすき間時間にポチポチっとクリックするだけ」で経理が終わってしまいます。freeeは従来の会計ソフトと比較して圧倒的に効率よく経理作業が終わります。その理由は以下のような機能が備わっているからです。

freee×レジアプリと同期

タブレット端末
freeeは各レジアプリ(Airレジ、ユビレジ、スマレジ、Squareレジ等)と同期して、日々の売上を自動記帳してくれます。(残念ながらサロンボードとは同期できません。)その他、csvデータで出力できるレジシステムであれば、加工してfreeeにアップロードで取り込むことが出来ます。

  • 毎日の売上を入力しなくていい
  • 手入力と違って「入力間違い」が無い

freee×銀行口座と同期

通帳
インターネットバンキングを開設していれば、freeeと同期して口座明細を読み込みます。読み込まれた明細に、ダリアへの支払明細があれば「仕入高」を提案しますし、クレカ払いの入金があれば「売掛金」として処理します。

  • 通帳記帳に行く必要が無い
  • 日付・金額・摘要は自動取得するので、あとは「勘定科目を選ぶだけ
  • 複数の口座があっても、合計残高がひと目で分かる

freee×クレジットカードと同期

クレジットカード
美容室の経費の支払いにクレジットカードを利用しますよね。その明細も、freeeと同期することで読み込まれるので、勘定科目を選ぶだけで仕訳が登録できます。出来るだけ現金払いは避けて、クレジットカードで経費を支払うようにすると記帳が楽になります(ポイントも溜まりますし)。

  • 利用明細が届くのを待つ必要が無い
  • 日付・金額・利用店名は自動取得するので、あとは「勘定科目を選ぶだけ

freee×領収書(現金払い)は写真撮るだけ

スマホで登録
現金で支払った経費の領収書は、スマホのfreeeアプリで写真を撮れば、簡単に仕訳登録ができます。レシートから店舗名や日付、金額が読み込まれますので、あとは「勘定科目を選ぶだけ」で仕訳の登録が完了です。

  • 写真から取引内容を推測してくれる
  • 領収書をわざわざ紙に貼って保管する必要が無い(捨てるのはNG)
  • 仕訳データに添付されるので、ワンクリックで領収書を確認できる

freee×通販サイト(Amazon・楽天市場)と同期

Amazon・楽天市場
freeeとAmazonや楽天市場のアカウントを同期して、購入した商品の明細を取得できます。

  • 購入履歴を見返す必要がない
  • 日付・購入商品を自動取得するので、あとは「勘定科目を選ぶだけ

freee×ネットショップ(BASE)と同期

BASE
店販しているシャンプーやトリートメント、ヘアアクセサリーをネットショップの「BASE(ベイス)」や「Yahoo!ショッピング」、「MakeShop」で販売している場合は、freeeと同期してネットショップの売上明細を読み込み自動記帳できます

  • 入金日ではなく販売日で売上が計上されるので売上漏れの心配がない
  • 決済手数料や振込手数料も読み込まれるので仕訳不要

資金繰り・経営分析がリアルタイムで出来る

キャッシュフロー
「どんぶり勘定」「税理士丸投げ」では資金繰りや経営状態は分からないですよね(分かっても数か月後)。気づいた時には資金が不足して材料代や給料、家賃が払えないなんてことも。freeeはリアルタイムで資金残高や経営状態が分かるので、キャッシュ不足になる前に融資を受ける等の事前対策ができます。「お金があるところに融資をして、お金が無いところには融資しない」という矛盾した銀行もありますので(半沢直樹では「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を差し出す。」と表現されてましたね)。

freee×美容師でサロン経営が変わる

  • 資金のショート(焦げ付き)前に事前対策を打てるようになる
  • 技術売上げに対する材料比率や人件費率が管理できる
  • 前年と比べてどういう状況かすぐ分析できる

税務申告書(所得税・消費税)が作成できる

キャッシュフロー
freeeでは確定申告書と消費税申告書が作成できます。残念ながら償却資産税は今現在(2018年4月)対応していないようです。ヘルプに記載されている通り、固定資産台帳をもとに簡単に作成できるので、さほど重要ではないですが。

freee×確定申告で青色申告特別控除65万円が受けれる

青色申告特別控除の65万円控除を受けるには、①複式簿記による帳簿を備えること②確定申告書と一緒に青色決算書(損益計算書・貸借対照表等)を税務署に提出する必要があります。freeeは自動的に複式簿記による記帳で損益計算書と貸借対照表が作られます。後は、質問に答えていくだけで確定申告書が作られていきますので、経験の無い方でも簡単に青色申告による確定申告が出来ます。

  • 青色申告特別控除65万円で一番低い税率(所得税5%、住民税10%)でも97,500円も税金が安くなります
  • freeeを使えば自動的に複式簿記による記帳で、損益計算書と貸借対照表が作られる。
  • 確定申告書は質問に答えるだけであっという間に完成。専門的な知識は必要ない。

freee×消費税申告で税金が自動計算される

freeeのスタンダードプラン以上であれば、消費税申告書まで作成できます。本則課税・簡易課税どちらとも対応しています。帳簿をもとに自動で計算され、あっという間に消費税申告書が完成します

  • 消費税が自動計算される
  • 本則課税・簡易課税どちらとも対応

美容室が会計ソフトfreeeを使うデメリット

デメリットはあまり感じないのですが、以下の点は注意されてください。

プランと料金について

freeeには個人事業主向けプランとして「スターター」「スタンダード」「プレミアム」の3つ用意されています。小規模サロンであれば「スターター」または「スタンダード」になるかと思いますが、「スタンダードプラン」をオススメします。理由は、スタータープランだと”領収書の保存枚数に制限がある”ことと、”月次推移表が使えない”からです。スタンダードプランだと、領収書の保存枚数は無制限になりますし、月次推移表も使うことができます

スタンダードプランを使う前提で考えると、他のクラウド会計ソフト(MFクラウド・やよいの青色申告オンライン)より料金がやや高くなります。

freee×MFクラウド×やよいオンラインの料金比較

従来の会計ソフトと大きく仕様が異なる

freeeは簿記会計の知識が無い方にも使えるよう設計されています。そのため、従来の会計ソフトに慣れている方にはfreeeは扱いずらいかもしれません

freeeよりMFクラウドをオススメしたい方

  • 経理経験者で「借方・貸方」が無いと落ち着かない
  • やよいの青色申告(インストール版)を使っていた
  • 会計ソフト代をできるだけ抑えたい

顧問税理士がfreeeに対応できない

freeeが開発されてからまだ数年と歴史が浅いため、ITに疎い税理士事務所ではfreeeに対応出来ないところがあります。これから税理士事務所との顧問契約を考えている方は、面談時にfreeeに対応できるかを確認するのをオススメします。もしくは、税理士ドットコムなどの仲介サイトでfreeeが扱える税理士を紹介してもらう方が早いかもしれません。

美容室の会計ソフトについてのまとめ

今まで職人として美容師の技術やセンスを磨かれてきて、独立と共に経営者としての勉強も必要になって大変かと思います。ただ、簿記会計の知識が無くても、freeeであれば決算書や確定申告、消費税申告まで簡単に出来てしまうのでオススメですし、経営を助けてくれるツールになると思います。また部門別会計の機能を使えば、店舗ごとの経営状態も計算できます。ゆくゆく2店舗目、3店舗目と事業を拡大してもfreeeであれば対応できます。まずは無料体験でどんな感じかを試してみてはいかがでしょうか?(^^)